撮影データの記載について

個々のGalleryの末尾には，基本的にカメラ，レンズ，使用フィルム，撮影場所といった撮影データを付けています．これを鬱陶しいと思う方もいると思います．写真のページなんだから， 写真だけをシンプルに見せればよいのであって・・・云々．確かにデータを併記することによって写真そのものを 鑑賞するという環境を損ねている可能性を否定しません．しかし敢えて僕は撮影データを明記します．それは，ひとつには僕は自分の持っているカメラやレンズ たちに心からの愛着を感じているからです（自慢ではないですが，時間さえあれば僕はレンズを眺めているだけで一日過ごせます）．Carl Zeissの技術者たちは，自分たちの作ったレンズを愛情を込めて「この子は」「あの子は」とまるで自分たちの子供のように呼ぶそうですが，僕も撮影デー タを載せることによって，「この子はこんないい仕事をしてくれた」ということを主張したいのです．論文で言うと謝辞みたいなものです．もうひとつの理由 は，おこがましいですが教育的配慮です．写真を見た人が「これはどうやって撮ったんだろう」という疑問を持ったとき，それに対して少しでも参考になれ ば，と思っています．