2/15/2004

写真家Wing Huieに会う

写真の会の友人HTさんの計らいにより,Minneapolisで活動している写真家,Wing Huieさんに会うことができた.日曜なのにわざわざ自分のスタジオを開けてくれ,展示してある写真や机の上に並べられたオリジナルプリントを見ながら,ゆっくりと話を聞くことができた.彼の写真は(特にミネソタの)Asian Americanの生活に切り込んだスナップが中心で,何を考え,どのようにしてそれらの写真を撮ったのかを語ってくれた.一般的に人を自然に撮るだけでも難しいが,彼のようにさまざまな人々の生活や日常に切り込んでいって,ありのままの姿を写真に収めるということはさらに大変なことだ.2000年にはミネアポリスのLake Streetに沿って約600枚の写真を展示した(いくつかの写真は高さが約180cmもある大きなもので,バス停や通りに沿った壁に貼られた;彼はこのプロジェクトのために18000枚の写真を撮ったそうだ)."Frogtown" (1996)と"Lake Street USA" (2001)という2冊の写真集が出ていて,書店で手に入る(残念ながら日本では無理でしょうが).今年の春には,彼が全米を9ヵ月間旅して撮った新作の展示会も予定されている("9 Months in America" @ Museum of American Art, St. Paul, MN).