8/30/2008

フィルム現像の行方

ミネソタに来てからこれまでずっと,フィルムの現像でお世話になっていたプロラボのProcolor(現在は合併してAlbinson Reprographicsという複写や印刷全般を扱う会社の一部門となっている)が,8月限りで現像の取り扱いを停止することになった.現像に必要な薬品の入手や品質維持が困難になったということだが,フィルムの取り扱い量が減って採算が合わなくなったというのが一番大きな理由だろう.いつも受付カウンターの奥にいて,受け取りのときにニコニコ顔で応対してくれるDan White曰く「上層部に存続をお願いしたが,私の意見は通らなかった.悲しいが,仕方ない.」

確かに,仕方ない.現像所だってボランティアでやっているわけではない.採算が合わなければ撤退せざるを得ない.「便利さ」「経済性」という意味では,フィルムはどう逆立ちしてもデジタルには敵わないのである.一方で,フィルムでしか撮れない写真があることも,僕の中では厳然たる事実である.フィルムを使うことによって,撮影する手続きやそのときの意識もまた違ってくる.それが結果の違いとなって表れる.しかしそれは,単なるノスタルジーであろうか.

とにかくProcolorでは最後となるポジを現像に出し,今日受け取ってきた.それにしても,今後どうしよう・・・